オーナーの着こなし塾『友人から相談を受ける際のスタイル』

明るめのグレーのカシミア

こんにちは、豊橋の高級オーダースーツ・ジャケット・コートのテーラー(仕立て屋)Syuhari(シュハリ)です。
こちらではお洒落と車が大好きなSyuhariオーナーの日々のコーディネート、着こなしをご紹介いたします。
同じくお洒落が大好きなみなさまのお役に立てますように!

友人から相談を受ける際のスタイル

ビジネススーツというと固そうなイメージですが、話しかけやすい雰囲気を出したい、そんな時におすすめなコーディネートのご紹介です。

まずスーツのお色はライトグレー。ライトグレーの生地は素材感を大切にしないと安っぽく見えてしまうため、カシミア100%をチョイス。さらにヘリンボーンのストライプで嫌味にならない華やかさを出します。
スーツの上着は英国風のかっちりとしたシルエットよりも、少し柔らかな印象を出せるよう肩パッドを薄くし、丸みを出すことで優しい印象に。肩パットの厚み一つで全体的な印象が変わるので、スーツやジャケットというのは面白い洋服ですね。(ちなみに通常肩パットの厚みは2mm単位で調整していきます)

明るめのグレーのカシミア(ITEM)

♦ジャケット: 明るめのグレーのカシミア100%生地・NIKKE(日本毛織)
♦シャツ:水色のチェック・パーソンズ
♦ネクタイ:ターコイズブルー・Hermes(エルメス)
♦ポケットチーフ:ホワイト
♦カフス:George Jensen(ジョージ・ジェンセン)
♦腕時計:George Jensen(ジョージ・ジェンセン)

スーツを着用していても威圧感を出さないために、ネクタイは明るいターコイズブルーに。ネクタイの結び目を小さく、細目に作ることで少しだけ控えめな印象にしています。
親しみやすさを出すにはライムグリーンやサーモンピンクなどの明るい色目もおすすめですが、水色系は清潔感が出るのでわたしはよく取り入れます。
腕時計やカフスなどの小物はあまりギラギラせずに、さりげなくポイントになる程度に。
今回は北欧デザインらしくスタイリッシュでやや大らかなデザインが特徴のGeorge Jensen(ジョージ・ジェンセン)を身に着けました。

そして本日の豆知識。スーツの柄に取り入れた「ヘリンボーン(herringbone)」とは、模様や柄の一つ。開きにした魚のニシン(herring)の骨(bone)の形に似ていることからこのように呼ばれています。スーツやジャケット生地によく用いられる他、建物のタイル外壁や床のもようにも用いられます。また日本古来の織物で杉の葉に見立てた織物「杉綾(すぎあや)・綾杉(あやすぎ)」はヘリンボーンと同じ柄になります。

3月に入ると暖かい日も増え、パステルトーンの明るい色目に目が行きますね。
次回はカジュアルに梅園を散策する際のコーディネートをご紹介いたします。