スーツの着こなし

数多ある極上の生地の中から好みのものを選び、一人ひとりの体形や特徴に合わせて仕立てあげられる高級オーダースーツやジャケット、コート。
一度袖を通せば忘れることのできない格別の着心地と美しさには、着る人の第一印象のみならず生き方さえも変えてしまう魅力があります。

スーツやジャケット、コートを手にする誰しもが一度は思う「本当にいい一着を、いつか創ってみたい」という気持ち。

こちらではそのお気持ちを裏付ける高級フルオーダースーツ、ジャケット、コートの魅力について、ビスポーク(注文服)の専門家より改めてご紹介いたします。

一着目のオーダースーツ・ジャケット・コートをご検討中の方も、はたまた更にプレミアムな一着をお探しの方もぜひご覧くださいませ。

フルオーダーメイドの魅力①

対話を重ねながらその人らしさ、その人の理想を具現化する

オーダースーツ

オーダースーツやジャケット、コートの「注文服」を表すビスポーク(bespeak)という言葉あります。スピーク(speak・話す)という単語が入っているように、元来「注文服」には顧客とテーラーが対話をしながら創っていくという意味を指します。
高級オーダースーツ・ジャケットの魅力は何といってもこの「対話を重ねて作り上げる」こと。世界中を探しても1着しかない唯一無二の逸品を、あなたのためだけに丁寧に対話・ヒアリングを重ねてお創りするということに尽きます。それは寸法のみを測っておつくりするイージーオーダーやパターンオーダーとは一線を画すほど異なります。
ライフスタイルやお身体の特徴などを基本とした「お客様らしさ」を入念にお伺いし、わたくしどもが培った洋服作りの経験と対話をしながら「理想のお姿」を一着のオーダースーツ・ジャケットに具現化致します。
オーダーの手順の詳細につきましては(こちらのページ:リンク)をご覧ください

フルオーダーメイドの魅力

着心地が良く清潔感のある仕上がり

オーダースーツ

みなさまもご存じの通り、フルオーダースーツ・ジャケット・コートの魅力は、体形に合わせてお創りすることにより着心地が良く清潔感のある仕上がりになること。ビジネスやコミュニケーションをとる場面において大切な「清潔感」「キチンと感」をまず担保できることにあります。
実はどんなに品質やデザインの良いブランドの服を着ていても、サイズが合っておらずピチピチ・ぶかぶかであったり、不必要なシワが出ていると本人の想像以上に「だらしなく」見えてしまうという事をご存じでしょうか。
ビジネスや誰かと会うシーンで見られることを意識して装う際に重要なことは、流行を反映したトレンド感やファッショナブルなお洒落感を演出するのでなく「清潔感」を持つこと。そしてその「清潔感」こそ「だらしなくみえないこと」=「サイズ感が合っている」を指します。

さらに「清潔感」を持った上でみなさまのオーラを昇華させるためには、ただ身体の寸法に合わせるだけでなく、よく見せるためにサイズバランス(プロポーション・比率)を整える工程が必須です。
少し専門的なご説明をさせていただきます。いわゆる既製服(プレタポルテ・吊るし)と呼ばれる服は平均的なサイズ、サイズバランスに合わせて作られますが、実は人の体形は千差万別。肩が平均よりもなで肩であったり、胸囲が平均よりも大きかったり。もともと生まれ持った体形に加え、ご職業やスポーツによって筋肉の付き方が異なるなど、既製服では美しいシルエットを生み出しきれない場合が多々ございます。そこでフルオーダー、フルハンドメイドの出番です。

Syuhariの縫製職人は長年積み重ねてきた経験により、お客様が一般的なサイズの衣服(ゲージと呼ばれる)を着たお姿を見て触れるだけで身体と洋服との間に生じる数ミリ単位の狂いやゆがみを感じることができます。そのため、身体に合った寸法を計測すると同時に、どこをどのように調整すればスーツ・ジャケット・コートにおける黄金比(ベストバランス)に近づけられるかを考察します。この工程がイージーオーダーやパターンオーダーと異なる重要かつ手間のかかる部分です。
更に縫い上げた後の生地ズレや糸の張り具合の違和感を調整することにより、身体を美しく見せるのみならず、動きやすさや所作の美しさをも生み出す一着を仕立て上げられるのです。

ここで余談ですが…世界中いつの歴史、どこの国の軍隊をとっても、一般兵は支給された靴や服に自分の身体を合わせ、上層部になると自分の身体にあった服や靴を誂えたものです。それほど重要人物にはそれ相応の格好、すなわち身体にサイズ感が合いさらに威厳を持った風格を生み出せる補正や装飾が必要だと認識されているのですね。

フルオーダーメイドの魅力

あなただけのオリジナリティ

オーダースーツ

インテリアや文具、建築や自動車などのデザインがお好きな方にとっては、実はこちらの部分がフルオーダースーツ、ジャケット、コートをお創りする上での一番の醍醐味かもしれません。
定番と呼ばれるスーツやジャケットには守るべき世界基準のルールがあります。しかしそのルールを守った上で、自分らしさを演出するいわゆる「あそびごころ」の部分がフルオーダーには多々存在します。

例えば、
「表はビジネスシーンのために表地は無地のネイビー、裏地は好きなアドリア海のブルー」
「袖のボタンを5つにして、さり気なく007のジェームズボンド風に」
「大判のスカーフやストールを巻くのが好きだから、コートの前開きは大きめに」
「エルメスのケリーバッグに合うよう、海外マダムのようなスーパーロング丈のコートを」
「まるでミース・ファン・デル・ローエの世界観を体現した、ミニマルなデザインのジャケット」

等、完成形のイメージに合わせて生地・裏地・襟の形・ボタンホールの色・ボタンの数、ポケットの形、丈の長さ等、どのようなチョイスをしてもあなただけのオリジナルの一着が出来上がります。もちろん、全体のバランスが崩れないよう、お客様の身体の特徴を踏まえながらお創りします。フルオーダースーツやジャケット、コートの知識、自分ならではこだわりがなくても大丈夫。
アドバイザーに相談をしながら楽しく、ワクワクしながら決めていきましょう。