『スーツ・ジャケットの世界を知るには?-漫画で学ぶ-』

オーダーメイドの世界を知れる漫画

こんにちは、高級オーダースーツ・ジャケット・コートのテーラー、Syuhari(シュハリ)です。
先日の『Syuhariからのご挨拶』でご紹介を致しました通り、オーダーメイドスーツ・ジャケット・コートの世界に右も左も分らぬまま飛び込んだ筆者です。
もともとファッションは大好きで興味がありましたが、仕事柄スーツやジャケットを着る機会は少なく、メンズスーツやジャケットに関する知識といえば、「男性はスーツを着ると3割増しだな!」位でした。

急遽このお仕事に関わることになり一番最初に困ったことは「職人さんやデザイナーさんの話についていけない…」という事。心の中ではなんてこったい!です。
どんなことでも好きこそものの上手なれ、ですのでまずはお洋服の製作現場を日々見学しながら職人さんやデザイナーさんにおすすめの書籍やメディアをいくつか紹介して頂くことにしました。

本日から連続でいくつかご紹介をいたしますので、もしこれから初めてオーダースーツやジャケットを創られる、学ばれるという方がいらっしゃいましたら参考にしてみてください。
中には専門書もあるので書店では手に入らないかもしれませんが、その場合はSyuhariのサロンにお越しいただきパラパラ見てみてくださいね!

■スーツ・ジャケットの世界を知るには?-漫画で学ぶ-
漫画「王様の仕立て屋」(集英社)

まず最初は取り掛かりやすいものからスタートです。
2003年より連載が開始し過去はスーパージャンプ、現在はグランドジャンプにて掲載中の大河原遁氏作、片瀬平太氏監修の作品「王様の仕立て屋」です。
スーツやジャケットのお仕立てについて何にも分からないわたくしに、父が「まずはこれを!」と全巻どさっと手渡した漫画です。
内容についてはウィキペディアにも詳しく掲載されているので割愛しますが、なにがいいって漫画なのが良いですね(笑)そして「美味しんぼ」のように1話完結型ですので、適度にジョークのきいたストーリーを楽しみながら気軽にスーツやジャケットについて学ぶことができます。
例えばオーダーメイドスーツやジャケットの袖のつけ方の違いや、ミシンメイドとハンドメイドの違いなども文化的な背景等を含め分かりやすく書いてあり、Syuhariの職人さんが「それは知らなかったなぁ」というようなニッチな情報も書いてあります。スーツ初心者向けの教科書としては最適かと!

さて、個人的な感想を一言で申し上げますと「スーツ版ブラックジャック」という印象です。
主人公の織部悠氏(偶然ですがわたくしの名前と同じ「ゆう」です)がどんな問題もいとも簡単に解決し、お金持ち顧客への特急お仕立て料金が500万円など!さすが漫画だなと思いますが、特急料金を支払った顧客も無事に危機を乗り越え、どの話もハッピーエンドで終わるので安心して読めます。

スーツやジャケットに詳しい諸先輩方からすると「邪道!」と言われそうな方法ですが、30過ぎたら新しいことは楽しみながら学びたいものです(言い訳。)

次回はまた別の勉強方法についてご紹介いたします。