こんにちは。フルハンドメイドのオーダースーツ、ジャケット、コート、リメイクの専門店、愛知県豊橋市のテーラーSyuhari（シュハリ）です。
本日はお客様からのご質問への回答と、フルオーダースーツやジャケットをお召しになる際に、よりスタイルアップが叶えられるパンツのお仕立てと着こなしの豆知識をご紹介いたします。
タイトルには“メンズファッション”とありますが、女性のお客様（レディスファッション）でも同じようにご活用頂けますので、ご参考にして頂けましたら幸いです。
背を高く見せるメンズファッションとは？
さて、今回のタイトルは「背を高く見せるメンズファッションとは？」です。
当店のお客様でもオーナーの友人知人でも、よく「よりスタイルを良く見せるにはどうしたらよいでしょうか？」とご質問を頂きます。
（Quoraクオーラやヤフー知恵袋などの質問サイトでも良くお見掛けしますね）
実はオーナーである私自身も思春期の頃から「より小顔に見せるにはどうしたらいいか？よりスラっとスマートに見せるにはどうしたら良いか？」と考えながらファッション探訪を行ってきましたので、このようなご質問は得意中の得意でもあります。
それではご回答の方に移りましょう！
Q.「低身長(170cm以下)、短足の30代の男性です。最近婚活を始めファッションを気にするようになりましたが、スタイルをよく見せるにはどうしたらよいでしょうか？どのようなコーディネートをしたらよいのでしょうか？」
A.まず分かりやすい例を用いてご回答いたします。ずばり「小柄でもスタイルが非常に良く見える、トム・クルーズやアル・パチーノ、木村拓哉さんのスーツファッションやジャケパンスタイルを参考にしてみてください」
ちょうど現在であれば「教場0」の木村拓哉さんのファッションは大変参考になりますし、アル・パチーノ主演の映画「ゴッドファーザー」のスタイルやトム・クルーズ主演の映画「コラテラル」のスタイルは身長180cm以上の周り俳優に全く負けないスタイルです。
セレブリティーとして大変人気を誇る木村拓哉さんやトム・クルーズ。彼らのファッションはまさに熟年のスタイリストや我々のようなテーラーがチーム一丸となり魂を込めて（！）格好よく、スタイルが良く見えるよう渾身のファッションを作り上げています。これを参考にしない手はありません！
一方、雑誌やブランドのカタログやウェブサイトに掲載されている流行りのファッションは最低でも身長175㎝以上のモデルを基本にしています。さらに外国人モデルであれば身長180㎝以上ですので、私を含め身長が小柄な人間にはあまり参考になりません。（色のコーディネートや小物使いなどは大変参考になりますね！）
スタイルが良く見えるコーディネートをご紹介！
肝心のファッションコーディネートですが、どのようなドレスコードにおいても最もスタイルが良く見えるのはやはり「スーツスタイル」か「ジャケット・スラックス（ジャケパンスタイル）」です。髪型を整え、すっきりと頭の上から靴までの流れをスムーズにすれば、顔の大きさや顔かたち体形までを全て補正できます。
昔から女性の間では「男性のスーツ姿は3割増し」と言われますが、フルオーダーのスーツやジャケパンスタイルにおいては「全身整形」「スーツ姿は5割増し」とも言われています。
選ぶべきスーツやジャケットのスタイルは？
Syuhariでは顔かたちに合わせてオーダースーツやジャケットはイギリススタイル（英国風）かコンチネンタルスタイル、ナポリスタイル、アメリカンスタイルを選びます。その中でも身長165ｃｍ以下の男性へのお勧めは、肩幅をジャストサイズにし体形補正のために肩に軽く薄いパッドを入れた「コンチネンタルスタイル」です。当店ではお洋服のフルオーダーのみならず専属のパーソナルスタイリストによる骨格診断も行っておりますので、気になる場合はそういった診断を一度受けることもお勧めいたします。
足が長く見えるパンツ・スラックスとは？
さて、ここからは足を1cmでも長く見せるための非常に重要な専門知識です。まず足を長くスラっと見せるためには、パンツやスラックス、トラウザーズをウェストやピップのサイズにきちんと合わせ、目の錯覚を利用してお仕立てをすることが重要です。
当店ではフルオーダートラウザーズを「美脚パンツ」とよんでおります。「美脚」にするためにパンツ、スラックスは腰の位置を高く取り、股上（またがみ）を25cm以上とります。（俗にいう「股上深め」です）
そうすることによりヒップラインを高くし、腿の後ろのラインを最小限にします。そして膝のゆとりをギリギリにすることにより、より足を細く長く見せることができます。パンツの長さの基本はノークッションかハーフクッション。そしてかかと向かって斜めになるモーニングカットにします。
裾幅は靴の上部を隠すために２０㎝以上２４cm以下です。
（股上が23ｃｍ以下、踝丈で裾幅17ｃｍの流行りのアンクルパンツは好みでカジュアルにお召しになるのは良いですが、スタイルアップにはなりませんのでご注意を！）
さらに当店では“センタークリース”という、オーダーパンツの中央にストレートの縫い目を施し、いつでもプレスの効いたパンツになるような仕上げも行っております。（こちらは既製品のパンツのお持ち込み、リメイクも承っております）
おすすめのジャケットの色は？
フルオーダージャケットのおすすめの色はダークグレーかミッドナイトブルー（濃紺）が基本。一着あれば安心してオンでもオフでもご着用頂けます。レディスもネイビーのジャケットはとても上品で、どのようなシーンでお召し頂けますね。
ジャケパンスタイルならミッドナイトブルーのジャケットに白パンかグレーパンツで靴は黒の紐靴が基本ですが、マリンスタイルを思わせる白パンやジーンズならデッキシューズがおすすめです。
ファッションに自信がつけば、自分にも自信がつく！
ご自分のスタイルを決めると自信が沸いて背筋が伸びて恰好が良くなります。格好を変えることで、自信のあり方も変わっていき、性格や向上心までも変わると言われています。たかがファッション、されどファッション。フルオーダースーツやジャケットの魅力はご自身のお好みに合わせるだけではなく、理想の姿に近づけてくれることです。
こちらの文章では分かりづらい部分もあるかと思いますので、当店にお越しの際はお気軽にオーナーやスタイリストにおこえがけ下さいませ。