お洋服の着こなしや目指すスタイルと「切っても切れない関係」なのが体型。特に男性女性問わず身長、体重は一目で「高い、低い」「細い、太い」と見られてしまうため、気にされている方も多いのでは無いかと思います。かくいう私もフルオーダーのテーラーでお仕事を始めるまでは、「身長があと5cmあったら…」「体重があと3キロ減らせれたら…」と既製服を試着する度に思っていました。（フルオーダーのテーラー入社後、それらの悩みはオーダー服で解決できることが分かったので今はダイエットに励むこともなくスッキリとしています。）

 

さて、今日はその体型の中でも重要な「身長とお洋服の関係」について。今ご覧になられている紳士淑女のみなさまの中で、平均身長より低めで「スーツが似合わない、既製品はサイズが合わない、着られている感が出てしまう」とお悩みの方はいらっしゃいませんか？

 
実は小柄な方ほど男女問わず既製品ではなく、「フルオーダー」のスーツやジャケットがおすすめなのです。

なぜなら既製品のフリーサイズは、残念ながら誰でも着られるサイズに合わせて作られていないため。既製服のスーツやジャケットは平均的な身長や各々のサイズに合わせているので「Mだときついけど、Lだとゆるい」という現象が起こるのですね。主にS・M・Lといったサイズに分かれていてもスーツやジャケットやパンツはなかなかぴったりのサイズが見つからないものです。

 

 

 前置きが長くなりましたが、今回のブログでは、フルオーダーテーラー、ビスポークの弊社ならではの「小柄な方向けのスーツ・ジャケットの着こなし方」をメンズ。レディス問わずお伝えします。

小柄な方向けのジャケット

小柄な方向けのジャケットの形としてはシングルボタンのジャケットがすっきりと見えるためおすすめです。

 

また「ロングターン」を取り入れたジャケットもおすすめです。

「ロングターン」とは、一つがけボタンで襟下部分が長いデザインのことです。

これにより縦のラインを強調し、目の錯覚ですらりと身長が高く見えるのです。ぜひこちらの「ロングターン」にも注目してみてくださいね。

小柄な女性の場合はノーカラー(襟なし)ジャケットやウエストをベルトで絞るようなデザインもお似合いです。

ジャケットやスーツの丈は長すぎず、サイズ感はコンパクトなものを選ぶと「着られている感」がなくおしゃれに着こなせます。

小柄な方向けのパンツ

男性のパンツ丈は長すぎないものが望ましいです。長くてもハーフクッションまでに留めておくことをおすすめします。

女性のパンツは短めのクロップト丈(足首が見える程度)のものや裾がロールアップできるものを選ぶと軽やかに見えます。ハイウエストのパンツも腰の位置が高くなりスタイルアップできおすすめです。

 

また、男女共にセンタークリース(パンツ中央の折り目)が入ったものは縦ラインを強調し、目の錯覚で脚長に見えるのでぜひオーダーしてみてください。

小柄な方向けの小物使い

最後に、小柄さんの着こなしで意外と大切なのはスカーフなどの小物使いです。

男性は胸ポケットにスカーフを差し色として入れる、秋冬はマフラーで縦のラインを強調すると良いでしょう。

女性は首元に華やかなスカーフを巻く、ファーのマフラーや大ぶりのイヤリングを顔まわりに持ってくるなどの工夫が効果的です。

また、靴選びも重要です。靴は肌馴染みの良い茶色やベージュを持ってくることで足元に軽さが出て、重心を上げることができます。

女性のパンプスはストラップが細めのものや甲が浅いものを選ぶと肌が見える面積が増え脚長に見えますよ。

最後に

ここまで解説してきましたが、まとめると小柄な方は「重心を上」に持ってくることと、体型に合った「コンパクトなサイズ」を選ぶことが大切なのです。

 

しかしながら身長を高く見せたいがために、ハイヒールやインソール入りの靴ばかり履くのはできれば避けたいですよね。（私自身20代前半は気合で9ｃｍヒールなどを履いていましたが、今は5ｃｍまでしか履けません。むしろスニーカーのように履きやすいフラットシューズが手放せない状態です）

小柄な方もオーダー次第でヒールに頼らず身長をすらっと高く見せたり、逆に小柄さを活かしたおしゃれなスタイリングをすることが可能です。

ご興味のある方はぜひ弊社のようなフルオーダーのテーラーをお試しくださいね。