『スーツ・ジャケットの世界を知るには?-映画で学ぶ-』

大人の着こなしを学べる映画007

こんにちは、高級オーダースーツ・ジャケット・コートのテーラー、Syuhari(シュハリ)です。先日の『スーツ・ジャケットの世界を知るには?-漫画で学ぶ-』の続きです。これから初めてオーダースーツやジャケットを創られる、もしくは学ばれるという方がいらっしゃいましたら参考にしてみてください。

■スーツ・ジャケットの世界を知るには?-映画で学ぶ-

映画「ジェームズ・ボンド007」シリーズ

漫画に続き、「次はこれを!」と父から手渡されたのが映画「ジェームズ・ボンド007」シリーズ。紳士淑女の皆様からはお叱りを受けるかもしれませんが、わたくしは35年間生きてきて生まれてこの方初めて「ジェームズ・ボンド007」シリーズを拝見いたしました。まず読み方もゼロゼロセブンなのかダブルオーセブンなのかも分からない状況で。

ちなみにSyuhariのオーナーである父は「ミッションインポッシブル」や「ワイルドスピード」「TAXI」等の車が出てくるアクション映画や、英国文化の香る「キングスマン」「英国王のスピーチ」が大好き。対してわたくしは「ロシュフォールの恋人たち」や「アメリ」「ミッドナイト・イン・パリ」といった描写や音楽、ファッションの可愛らしい映画が好きです。(そして今この3つのラインナップを見て自分はフランスかぶれだと認識しました。)親子は似ているようで似ていませんね。

話が逸れましたが、なぜ007シリーズかと言いますとオーナー曰く「ジェームズ・ボンドの着ているスーツを見れば“とにかく英国風のかっこいいスーツ”なんたるかが分かる!」とのこと。
確かに事前に調べてみると主役のダニエル・クレイグ氏が着こなすスーツは「通称ボンドスーツ」と呼ばれており、イタリアの最高級ブランド「ブリオーニ(Brioni)」、アメリカのラグジュアリーブランド「トムフォード(Tom Ford)」など錚々たる衣装協力ではないですか!
「ボンドスーツ」とネットで検索をしてみると、多くの諸先輩方が詳しくジェームズボンドのスーツについてご説明をしてくださっています。
こんなに映画の主人公一人の衣装で語ることができるのか!と目からうろこです。

 

さて、前置きが長くなりましたがわたくしの感想を一言で申し上げますと「男のあらゆるロマンが詰まった映画」という印象。

モダンでダンディなスパイとミステリアスな美女、豪奢なホテルにお酒とピストル。

彼らのゴージャスな世界観を表現するのは長いシリーズを通して多少の変更はあるものの一貫して、かっこいい車「アストンマーティン(AstonMartin)」かっこいい時計「OMEGA」(オメガ)」、かっこいい靴「ジョン・ロブ(John Lobb)」「クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones)」、なんだかお洒落なお酒「ウォッカマティーニ」。
いや~いいですね~自分が男だったら一度は憧れるだろうと感じ入りました。
(シネマ内で紹介された世界の一流品へのジェームズボンドによる経済効果はかなり大きいのではないでしょうか。)

そして主役であるジェームズ・ボンドの衣装が素晴らしいのはもちろん、ボンドガールと呼ばれるヒロインや彼の上司であるMなど、彼の周りの人物が総じて着こなしがかっこいいのがこれまた素晴らしいです。
スパイアクション映画としてハラハラドキドキを楽しめるのはもちろん、見終わった後にはお洒落をして素敵なレストランやホテルにお出かけしたくなる一本ですね。

今回もスーツやジャケットに詳しい諸先輩方からすると「映画見ただけでしょ!?」と言われそうな方法ですが、目の保養は脳みそにも良い影響を与えると信じて!(今回も言い訳。)

次回もまた別の勉強方法についてご紹介いたします。